まずは確認!格局を求める手順

四柱推命では、人の「価値観」も生まれ持った宿命の一部として考えます。

 

もちろん、後天的に獲得していく部分も大きいのですが、
同じように育った兄弟でも価値観が全く違うことってありますよね。
それは少なからず、持って生まれた宿命的なものが作用しているのです。

 

では、あなたはどんな価値観を持って生まれてきたのか?
どんな仕事を選び、どんな生き方をすれば
本来の宿命を活かしながら幸せに生きていくことができるのか。
あなたの「幸せ」の基準は?

 

それを教えてくれるのが、四柱推命の「格局」です。
これは命式を基準としてさらに「蔵干」と「通変星」と割り出すことで
導き出すことができます。

 

まずは、格局を求めるためのざっくりとした手順をまとめてみましょう。

 

 

 

【格局を求める手順】

 

@ 地支に内蔵された「蔵干」を調べる

 

A 天干と地支の通変星を調べる

 

B 極身強かどうか判定する 
→該当した場合は、特別格局を求める

 

C Bに該当しない場合は極身弱かどうか判定する 
→該当した場合は、特別格局を求める

 

D BCいずれにも該当しない場合は、普通格局を求める

 

E 普通格局で、身強か身弱か判定する

地支の蔵干を求めよう

命式の中の「地支」に当てはまる十二支は、
実はそれぞれ2〜3個の十干の性質も秘めています。
これを「蔵干(ぞうかん)」といいます。

 

蔵干を求める手順としては、

 

 

@命式の「年柱」「月柱」「日柱」「時柱」を求めます。
命式が変化する場合は、あなたの命式は変化する?を参考にして
変化させた後の命式を使いましょう。

 

A地支に対応する蔵干を調べます。
蔵干早見表を使って、4つの地支に該当する蔵干を記入します。

 

 

蔵干には「本気」「中気」「余気」があり、
それぞれパワーが違っています。
これは、節入り日(その月が始まる日)からの日数に応じて決まります。

 

 

★地支が「子、卯、午、酉、亥」
節入り日から10日を余気、残りの20日を本気としています。

 

★地支が「丑、寅、辰、巳、未、申、戌」
節入り日から7日を余気、中間の7日を中気、残り16日を「本気」とします。

 

 

つまり、地支には複数の五行(木火土金水)が含まれているということですよね。

 

通変星を求めよう

さて、なんのためにわざわざ、
地支から蔵干を求める必要があるのか?
それは、次に求める通変星が、十干を基準としたものだからです。

 

通変星とは、日干と他の干(年干、月干、時干、蔵干)が
どんな関係にあるか?を表すもの。
十干が持つ五行の相性によって決まります。

 

@通変星早見表から日干を探す

 

A日干と他の天干(年干、月干、時干)が交差する部分を調べる

 

B日干と蔵干が交差するところを調べる
(本気、中気、余気のそれぞれについて調べます)

 

通変星についての詳細は自分の格局を求めてみよう@〜通変星を求める〜
で詳しく解説していますので、ぜひご覧になってみてください。

あなたは極身強?特別格局の求め方

次に、極身強かどうかを判定します。
お手元の命式で、次の3つの条件全てに当てはまっていれば、
あなたは「極身強」という分類になります。

 

条件@ 月令を得ているか?

生まれた月の五行から、日干が助けを得ているかどうか。
これには「当旺」と「次旺」の2種類があります。
以下の表を参考にしてみてください。

 

 

当旺とは・・・
日干が同じ五行同士でチームを組むパターン。
日干が強力になります。

 

次旺とは・・・
日干が月支から生じられる関係です。

 

条件A 地支に日干を強める十二支が2つ以上あるか?

月支を除外した年、日、時の地支(年支、日支、時支)を見て、
日干を強める十二支がある場合。
日干は地支から生じられて強められると考えます。

 

このような十二支が2つ以上あるかどうか確認しましょう。

 

 

条件B 日干を強める天干が2つ以上あるか

年、月、時の天干に、日干を強める十干がある場合、
日干は天干から生じられて強められます。

 

このような十干が2つ以上あるかどうか確認しましょう。

 

 

 

この3つの条件を満たした人は、「極身強」に分類され、
「特別格局」に該当すると考えます。

 

命式の中で、通変星のそれぞれの数を確認しましょう。

 

  • 比肩と劫財が多い人 → 「従旺格(じゅうおうかく)」
  • 偏印と印綬が多い人 → 「従強格(じゅうきょうかく)」

極身弱かどうか判定しよう

さて、前項で「極身強」に該当しなかった方は、
今度は「極身弱」かどうかを判定していきます。
お手元の命式で、次の3つの条件全てに当てはまっていれば、
あなたは「極身弱」という分類になります。

 

条件@ 失令または日干を弱める十二支がある


失令とは、生まれた月の五行から日干が剋される関係です。
以下の表を参考に、月支に日干を弱める十二支があるかどうか確認しましょう。
2個以上あれば、この条件に該当します。

 

 

条件A 日干を弱める地支が2つ以上ある

年支、月支、時支に、日干が弱められるような十二支があるかどうか確認しましょう。
2個以上あれば、この条件に該当します。

 

 

条件B 日干を弱める天干が2つ以上ある

年干、月干、時干に、日干を弱める十干があるか確認しましょう。
2個以上あれば、この条件に該当します。

 

 

上記3つの条件を満たしていれば、あなたは「極身弱」となり、
「特別格局」となります。

 

さらに、命式の通変星の数に応じて以下のように分類されます。

 

  • 食神、傷官が多い人 → 「従児格(じゅうじかく)」
  • 偏財、正財が多い人 → 「従財格(じゅうざいかく)」
  • 偏官、正官が多い人 → 「従官格(じゅうかんかく)」
  • 全ての通変星が均等に多い人 → 「従勢格(じゅうせいかく)」

普通格局を求めよう

特別格局に当てはまらなかった方は、「普通格局」となります。
普通格局は全部で10タイプあり、次の5つの条件によって格局が決まります。

 

条件@ 建禄格(けんろくかく)になる日干と月支の組み合わせがあるか?

 

 

条件A 月刃格(げつじんかく)になる日干と月支の組み合わせがあるか?

 

 

条件B 月支の蔵干と同じ五行の十干が月干にあるか?

あれば、月支の蔵干の通変星がそのままその人の格局になります。

 

 

条件C 月支の蔵干と同じ五行の十干が年干かと時干にあるか?

あれば、月支の蔵干の通変星がそのまま格局になります。
※該当する場合は、月支の蔵干の「本気、中気、余気」の順が優先!

 

条件D @〜Cに当てはまらない場合は、「月支蔵干深浅表」を利用する

干支暦から、生まれた日が節入り日から数えて何日目かを調べます。
そして、以下の表で月支と日数が交わるところを探しましょう。

 

 

この十干を元に、通変星確認表で、日干と交わるところを見ます。

 

 

この通変星が、あなたの格局ということになります!

 

ただし、例外あります。
比肩の場合 → 格局は「建禄格」
劫財の場合 → 格局は「月刃格」

普通格局で、身強か身弱か判定する

自身の格局が分かったら、最後に「身強」か「身弱」か判定します。

 

条件@ 当旺か次旺に当てはまるか?

 

 

条件A 地支が日干を強めているか?該当するのは何個?

 

条件B 天干が日干を強めているか?該当するのは何個?

 

 

条件@〜Bのうち、@を満たして2つ以上の条件を満たしていれば「身強」。
@に該当しなければ、AとBを満たしていても身強とはなりません。
AとBの合計が3個以上なら身強です!

 

条件C 地支に日干の五行を強める三方会局が形成されているか?

 

条件D 地支に日干の五行を強める三合会局が形成されているか?

 

 

CとDでどちらか一方でも月支を含んで揃い、
日干の五行を強めているようであれば身強と判定されます。

 

月支を含まない場合でも、条件Bが1つ以上該当すれば身強です。

 

条件E 日干が戊か己で地支に四墓土局が形成されているか?

日干が戊か己で、地支に土の気の十二支がありますか?
(丑、辰、未、戌)
あれば「四墓土局」と判断でき、これに該当すれば身強です。

 

 

これらのいずれにも該当しなければ「身弱」と判断されます。

 

 

お疲れさまでした!

 

これで「格局」と「身強or身弱」が判定できましたね!

 

条件が細かいので途中で混乱してしまうかもしれませんが、
順番に丁寧に確認していけば必ず格局を判定できます。
焦らず、一つずつゆっくりクリアしていきましょう。