四柱推命は「バランス」重視です!
命式とはどのようなもの?
でもお伝えした通り、四柱推命の命式を見ると
自分自身のことを深く理解することができます。
ただ、人によっては、
「あれ?なんかちょっと違ってる気がする」
と感じる方もいるはず。
例えば、性格を表す日干が「甲」だったとしても、
他には甲がなく、例えば庚が多かったとしたら。
その場合は、「庚」がその人の性格だ、と見るのが自然です。
また、自分の日干が弱い状態なので、「身弱」といいます。
一方、甲日生まれで日支が寅だった場合は、
日干支が甲寅で五行的には「木」と「木」の組み合わせですよね。
木の気が強くなる、と考え、
この同じ五行の干支のことを「八専干支」といいます。
さらに月支にも同じ五行(この場合は「木」)があれば、
「月令を得る」とも表現され、
いずれも自分が強くなるので「身旺」と判断されます。
身旺の場合は、日干の性質がそのまま自分の性格と見ることができ、
身弱の場合は日干以外の強い(多い)十干で性格を判断することになります。
このように、四柱推命の命式は絶対的なものではなく、
干支同士の関係によって解釈が変わることもありますし、
また命式自体が変化することもあるのです。
命式が変化する条件
せっかく作った命式が、絶対的なものではないって!?
なんか面倒くさい・・・と思われるかもしれませんが、
この面倒くささこそ四柱推命の醍醐味!
様々な要素が混じり合い、互いに影響を及ぼしあって成立している。
この自然界の本質を忠実に表しているのだ、と考えれば
命式が絶対的なものではなく変化するというのもうなずけるはずです。
以下に命式が変化する条件をまとめてみましたので、
ご自身の命式が変化するかどうかチェックしてみてください!
十干のうち、以下の組み合わせは非常に結びつきが強く、
この組み合わせを「干合」と呼びます。
- 甲己
- 乙庚
- 丙辛
- 丁壬
- 戊葵
天干にこの組み合わせがあり(隣り合っている)
さらに次の条件を満たした場合は
天干の干が他の干に変わります。
例えば、「甲・己」の干合があった場合。
月支に「丑」がありますね。
そして、命式の中に土の気は4つ。
4/8ですから、これは多いとみなしてOKです。
さらに、命式の中に「木」の気を持つ干支はありません。
というわけで、「合化土」で甲が戊に変わります!
ただし、干合していても「妬合(とごう)」している場合は変化しません。
妬合とは、一つの干が二つの干から同時に干合される状態。
例えば、甲・己・甲のように己が挟まれている場合は、
その結びつきの力が弱くなってしまうのです。
十干の「干合」と同じように、
十二支にも相性があります。
次の組み合わせは非常に結びつきが強く、
「支合」と呼ばれています。
- 丑子
- 亥寅
- 卯戌
- 辰酉
- 巳申
- 午未
命式の中にこのいずれかの「支合」があり、
さらに以下の条件を満たした場合、
地支の五行の力が変化します。
ただし、支合していても必ず変化するとは限りません。
以下の項目に当てはまる場合は変化しませんのでご注意を!
★1つの地支が2つの地支から同時に支合される時
例えば「子・丑・子」のように並ぶ場合は
結びつきの力が弱くなりますので変化しません。
★支合と支冲が同時にある時
支冲とは、十二支を円上に並べた時に対面に位置する十二支。
お互いに反発し合う関係です。
・・・ここまで、条件が色々あって
「正直、ついていけない!」「頭の中がこんがらがりそう!」
という方も多いかもしれません。
しかし、一つ一つ順を追ってチェックしていけば必ず答えにたどり着けます。
最初から理論を100%理解しようとするのではなく、
ゲームやナゾ解きをするような感覚で進めていくと
最終的な命式が得られた時にものすごい達成感がありますよ!
う〜ん、なんだかよくわからない!・・・という場合は?
十干や十二支の相性や結びつきを考慮すると、
干支暦を元に作っただけの命式では
その人のことを正確に鑑定できないかもしれない。
ということがおわかりいただけたでしょうか。
変化の法則がどうにも理解できないという場合、
まずはひとまずそこは無視して、
命式の作り方で作った命式をじっくりと眺めてみましょう。
四柱推命では、主に「日干」を元にして
その人の性格や本質を見ていきます。
さらに、命式全体の五行のバランスもチェック!
木が多い人もいれば、火が多い人、土が多い人など
人によって特徴があるはず。
それによって日干の性質が強められたり弱められたりします。
(※数が同じ場合は、地支の数が多い方を優先)
例えば、火が強すぎると気が短かったり浮気性だったり。
せっかくの良い面も欠点になってしまいますので、
“気”のバランスが取れて偏りがないのが理想的ですよね。
短気で喧嘩っ早い人は「火」の気が多過ぎるのかもしれませんし、
依存気質なアノ人は「水」の気が多いのかもしれない。
頑固者の彼は「土」の気が多いのでしょうし、
無理し過ぎるアノ子は「木」の気が偏っているのかも・・・
と、周りの人の気になる性格にも照らして考えてみると
難しいように思える理論も一気に理解が進むはず!