考えるよりも先に体が動く!

 

中心星に偏官を持つ人は、とてもエネルギッシュ。
激しい闘争心と行動力を持ち、
頭で考えるよりも先に身体が動いてしまうというタイプです。

 

実行力や決断力という面では、他のどの星と比べてもピカイチ!
どんな場面でもウジウジ迷うということがないので、
傍から見てもすがすがしいほどです。
たとえ周りの人を全て敵に回しても、
自分が信じた道を貫き現実を変えていく力があります。

 

ただ、なんでもかんでもすぐに白黒つけずにはいられなったり
せっかちで早とちりだったり・・・と困った部分も。
相手はじっくり考えたいのに、先へ先へと結論を急いで
関係をギクシャクさせてしまうことも多いでしょう。

 

例えば結婚の問題についても、
相手は「もうちょっと付き合ってから・・・」と考えているのに
せっかちに関係を進展させようとしたり
プロポーズの答えをせかしたり。

 

基本的にストレートで、
自分の気持ちを我慢したり、隠したり
といったことができないタイプなので、
物事を決めるスピードが合わない相手だと
関係は長続きしないかもしれませんね。

 

また、気持ちいいほどの潔さも、見方を変えれば
「短気」で「飽きっぽい」とも解釈できます。
そのため、一つのことが長続きしなかったり、
粘り強さが足りずにすぐに諦めてしまったり。
コツコツと地道な努力を積み重ねて
物事を成し遂げていく力は欠けているようです。

 

しかし、一つのことにいつまでも固執して時間を損したりもしないので、
新しいことにどんどんチャレンジできるという意味では得な性格。
自分を一つの枠に閉じ込めず、
いろんな分野に放り込むことができるので
幅広い経験ができ、
また自分自身の新しい才能を開花させるチャンスにも恵まれています。

心の中の“虎”をどう飼いならすかがカギ!

四柱推命では、

 

「本命星が偏官の人は心の中に虎を飼っている」

 

と言われています。
それだけ、激しく荒っぽい気質を秘めているということですよね。
ゆえに、人間関係でも人と衝突することが多い傾向があるようです。

 

幸せになれるかどうか、成功できるかどうか?
そのポイントは、心の中の虎をコントロールできるかどうかにかかっている
と言っても過言ではないでしょう。

 

うまく飼いならすことができれば、
持ち前のエネルギッシュな行動力や決断力を生かして
リーダーとして組織を引っ張っていく力に恵まれます。

 

逆に虎をもてあますようなことになれば、
やたらに人と衝突してばかりだったり、
飽きっぽくて何も長続きしなかったりでエネルギーを持てあまし
乱暴なだけの人生を送ることになるかもしれません。

 

人によっては虎のエネルギーが自分自身に向き、
やたら自分に厳しかったり、高い理想を突き付けたりで
自己肯定感を著しく傷つけてしまうケースもあるようです。

 

自分でも扱いきれないような強力なパワーを秘めている星だけに、
その生かし方によって吉凶がハッキリとわかれてしまう星と言えるでしょう。

 

女性の場合は、男を男とも思っていないような面もあります。
見かけは女性らしく飾っていても、その本性は・・・、
というタイプが多いのでちょっと怖い!

生まれついての会社員気質!?

「内面に虎を飼っている」なんていうと、
人と協調してやっていく会社員生活なんて
とても無理だろうと思われるかもしれません。

 

が、意外や意外。
偏官を中心星に持つ人は人の犠牲になることを厭わない傾向があり、
サラリーマン生活にもよくなじみます。
「働かされている」と表現したほうが良いような環境でも
意外なほど一生懸命働くのです。

 

基本的に損得勘定で物事を考えることがあまりないので、
自分が損をするような仕事でも嫌がらずにやってくれます。
人の犠牲になるような立場を好み、
他の人が嫌がるような仕事を率先して引き受けるような
ちょっと不思議な美学があるのです。

 

困っている人を見ると放っておけないという
世話焼き気質も、この星ならではの性質ですね。
(実際、虎も育児が丁寧なことで知られる動物。
激しい気質を持ちながらも身近な相手には優しいのです)

 

そのため、圧倒的な行動力と決断力を持ちながらも
起業するより勤め人でいたいというタイプが多いよう。
“虎”のしつけ方次第ではトラブルメーカーになってしまうのですが、
それでも会社員生活が性に合っているのです。

 

公務員、危険な仕事、割に合わない仕事に就くと、
自身の持ち味を生かし、
なおかつ自己肯定感が高まるような毎日を送ることができるでしょう。

 

この星を中心星に持つ人は、常に
「自分は心の中に虎を飼っているんだ」
という意識を持つことが大切!
力づくでそれを抑え込もうとするのではなくl
組織のために、社会のために
そのエネルギーをどう生かすのがプラスになるのか?
ということを冷静に考えながら行動することを心掛けたいですね!