権威に盾突く完全主義者！

 

 

傷官は、食神と同様、「子供」の性質を持つ星。
食神が純粋無垢な幼児だとしたら、
傷官は反抗期・思春期のちょっと難しい時期の子供をイメージさせます。

 

繊細で感受性が強く、物事を斜めから見て批判する傾向があり、
自分が感じたこと、自分なりの“正論”を吐き出さずにはいられません。
それを聞く人がどう思うか、なんて考えないので、
言葉で人を傷つけることも多いようです。
普段はトゲを隠していても、スイッチが入ると突然
感じたことをしゃべりまくって周りを驚かせるタイプの人もいます。

 

そのため、人間関係では敵を作りやすい傾向が。
作らなくてもいい敵も作ってしまうので、
ある意味では損な生き方と言えるのかもしれません。

 

地頭が良くプライドも高いので、
「いけ好かない」と思われている方も多いでしょう。
ただ、基本的に「敵を作ってなんぼ！」という炎上キャラなので、
周りからの評価はあまり気にしません。
なので、感じたことをしゃべりまくる！そして嫌われる･･･、
そんなちょっと損なパターンにハマりやすいところもありますね。

 

一方で、言いにくいことをズバッと言ってくれることも多いので、
密かに「よく言った！」と思っている方もいるかもしれません。
「孤高のオオカミ」という感じのタイプなので、
影ながらあこがれているファンが多いのも特徴の一つです。

周りを圧倒する表現力で勝負！

世の中を縦・横・斜めから見ることができるということは、
ボーっとしていると見えないいろんなことも見えるということ。
おまけに感受性も鋭いので、
普通の人は気づかないことを見つけたり、
ちょっと違った受け止め方をしたりする傾向があるよう。
ゆえに、クリエイティブな才能を持つ方も多く、
特に文章による表現力は抜きんでたものがあります。

 

溜め込んだエネルギーを「表現」という形でぶつければ、
言葉で人を傷つけることもないので人間関係も円満に。
中心星に傷官を持つ人は、
なにかしら自分を表現する術を見つけておくと
周りの人との関係を良好に維持することができるでしょう。

 

ただ、基本的に一匹オオカミタイプなので、
「周りの人とうまくやりたい」とは思っていないのかもしれません。
会社など組織に属しても、なじめない感じは拭えないでしょう。
権威に盾突くタイプでもあるので、
上下関係が厳しい会社生活は不向き。
持ち前の才能を生かし、早い段階で独立する道を選んだほうが
自分自身としてもラクですし、成功への近道となる傾向があります。

 

なんだかんだと文句や批判・批評も多いのですが、
のめり込むと周りもビックリな集中力を発揮するのは食神と同じ。
ツボにはまることが見つかれば、
財を生む運気の上昇気流に乗ることも可能！で、
その勢いは食神を上回るほどのエネルギーです。

 

ただ、その勢いを抑制できなくなると、
人を傷つけるだけではなく自分自身をも傷つけてしまいます。
特に、女性は結婚運を傷つけてしまうことがあるので、
幸せな結婚生活を維持するためにはパートナーの選び方が重要！

 

楽天的な性格で、トゲのある傷官を癒してくれる食神、
傷官のエネルギーをコントロールしてくれる印綬、偏財
などを中心星として持つ人がベストパートナーとなるでしょう。

他人のあら探しが得意！だからつとまるこんな仕事

人のあら探しが得意で、批判的、アウトロー、そして完璧主義者。
傍からみると、付き合いにくそうな人ですよね･･･。
実際、傷官を中心星に持つ方は人間関係における摩擦も多く、
生きにくさを感じる場面も多いでしょう。

 

しかし、そんな性質も生かし方次第では武器となるわけで。
例えば弁護士や警察官などは、傷官の天職！
人のトラブルや専門性を生かせる仕事に就くと、
持ち前の正義感や分析力、表現力を生かして活躍できるはずです。

 

また、仕事でその屈折したエネルギーを発散させることができれば
プライベートでは比較的穏やかな人間関係を維持することができるでしょう。

 

全体的に、傷官の人は、
目上の人に対してというより社会そのものに対する反骨精神が強く、
強すぎる反抗心からチャンスをみすみす逃してしまう傾向があります。
せっかく類まれなる才能に恵まれているのに、
それを生かし切れないのはもったいないこと。
見方によっては自分を大切にしていない生き方とも言えるでしょう。

 

世の中に対する反抗心から屈折したエネルギーを溜め込みやすいので、
それを昇華する方法を探しておかないと、
自分で自分を追い詰め続ける人生になってしまいます。

 

傷官を中心星に持っている方はそのような性質を自覚し、
自分に合った表現方法を模索することで
もっとラクに、楽しく生きることができるようになるはずですよ。