いきなり四柱推命の本を読んでも、ちんぷんかんぷん!

まだ占いについてあまり知識がなかった頃。

 

「当たる占いといえば四柱推命だ!」

 

という知人の話を真に受けて、
四柱推命の本を買い込んだことがありました。

 

・・・が、まずは本の分厚さ、文字の細かさに萎え、
さらにはよくわからない漢字の羅列に萎え。
数ページほどパラパラとめくってみただけで、
「ああ、独学は無理だ」と挫折しました・・・。

 

しかし、それから十数年を経て一念発起して教科書を開いてみたところ、
面白いほど、内容がどんどん頭に入ってくる!
四柱推命はずっと避けてきたはずなのに、
それほど抵抗なく本を読み進めることができたのです。

 

おそらくそれは、この十数年で他の占いを勉強してきたから。
古今東西、いろんな種類の占いがあり、
素人目にはそれぞれ全く違った占術のように思えるかもしれませんが
実はベースとなる考え方は同じだったり、似たようなデータを使って占っていたり。
違うように見えても、実は根っこではつながっている占いって多いんですよ。

 

これから四柱推命を勉強しようと思うけど、
なんだかハードルが高そう!しょっぱなから難しい!
と感じているのであれば、まずは
もう少し理解しやすい占いから勉強してみるというのがオススメです!

まずは確認しておきたい、陰陽思想

「四柱推命の基本となる概念」でもご紹介しましたが、
東洋の占いを理解するには
その基礎にある「陰陽思想」を理解する必要があります。

 

陰陽思想は、単純に言うと
「全ての物は陰と陽に分けられる」というものですが、
その根底にあるのは

 

「幸運の裏には不運もあり、現実というものは常に表裏一体である」

 

という考え方です。

 

例えば、彼とラブラブな時。
一見、幸せなように見えますが、
もしかしたら友達や家族との付き合いがおろそかになったり
勉強や仕事に集中できず支障をきたしているかもしれません。

 

逆に、仕事が絶好調の時には
表向きは出世して成功しているように見えても
家庭不和で離婚寸前の状態かもしれない。

 

つまり、人生は全てにおいて「完全に満たされている」
という状態にはなりにくく、幸運の裏には不幸が、
不幸の裏には幸運が潜んでいるわけです。
これが、陰と陽の考え方の基本なんですよ。

 

この陰陽の考え方は、四柱推命に代表される東洋の占術のみならず、
西洋の占いにも共通しています。
みなさんも大好きな星占いだって、
12星座は「静」と「動」それぞれの性質を持つ星座でわけられ、
靜は陰、動は陽に分類されます。

 

ただ、この陰陽は決して固定されているものではなく、
状況や視点によって変化します。

 

例えば、ある人からみれば暗い人でも、
また別の人からみれば明るい人と思えるかもしれませんよね。
ある状況では明るい人を演じられる人も、
別の環境では一転して物静かで暗い人を演じているかもしれません。

 

このように私たち人間は誰しも陰と陽を併せ持っており、
どちらか片方だけがその人を構成しているわけではありません。

 

また、陰と陽は引き寄せ合って調和を取ろうとしますし、
陽と陽、陰と陰は反発し合う性質を持っていますので、
本来、どちらかに極端に偏っている状態にはなりにくいのです。

 

逆に言うと、心身の状態が優れなかったり、
なんとなく「ツイてない」と感じる時は
陰陽が偏った状態にあるのかもしれませんね。

 

こういった法則を知っておくと、
四柱推命で相性の良し悪しを調べる際などは理解しやすいはずです。

自分の力で幸せを引き寄せる!風水の魅力

では、陰陽の偏りがあった場合はどうすれば良いのでしょうか?

 

そこで役に立つのが風水です!

 

風水は4,000年以上も前に中国で生まれた学問。
占いというよりは「開運法」であり、
心地よい住環境を作るための環境学です。

 

もともとは、国家や子孫の繁栄をはかるために生まれた学問で、
かつての権力者たちは、王宮や墓の場所を決める際には
風水師を雇っていたんだとか。

 

専門的に勉強した方でなければピンとこないかもしれませんが、
実は風水は以下のような2つのジャンルに分けられます。

 

巒頭風水(らんとうふうすい)

住まいを取り囲む土地や建物の形状など、
住環境から吉凶を判断します。
いわゆる「パワースポット」もこの考え方から生まれています。

 

 

理気風水(りきふうすい)

そこに住む人の生年月日や家の向きから
その人にとって吉となる間取りを考える風水です。
さらに、住宅の吉凶を見る「陽宅」と
墓の吉凶を見る「陰宅」に分けられます。

 

 

本格的な風水では、この巒頭風水と理気風水の
両方を使って判断していきます。

 

風水で特に「理想的」とされているのが、「四神相応の地」
東に青龍=川、西に白虎=大通、南に朱雀=平坦な土地、
そして北に玄武=大きな山や建物。
このような配置だと、地と天の気を呼び入れて
幸せを招くことができると言われています。

 

ですが、なかなかそんな好条件を満たす物件は見つかりませんよね。
そこで、家や部屋の東西南北に上記の四神の絵や置物などを配置し、
疑似的に「四神相応の部屋」を作るというのが現代版の風水なんです。

 

古代中国の風水を取り入れて各方位のパワーを強め、
自分の力で幸せを手に入れてやろう!

 

・・・って、ものすごくパワフルで前向きな考え方ですね。

性格診断から吉凶方位まで!九星気学を学んで開運

ちなみに、風水と似た概念に「家相」がありますよね。
こちらは、土地環境の影響以上に「方位」を重視しています。
なぜなら、日本には明確な四季があり、
方位は季節に置き換えることができるからです。

 

例えば、北は冬、南は夏、東は春、西は秋。
この方位の力を利用して幸せになってやろう!
というのが、「九星気学」という占術です。

 

人間はこの世に生まれた瞬間に空気を吸うわけですが、
九星気学ではそれを「気を受ける」と表現し、
その大気を9つの種類に分けて運命や性格傾向を分析していきます。

 

具体的には、一白水星、二黒土星、三碧木星、四緑木星、
五黄土星、六白金星、七赤金星、八白土星、九紫火星の9つ。
「星」と名前がついていますが、空の星とは関係がなく、
「気」と同じような意味で理解するとわかりやすいですね。

 

九星気学では、天と地の間に流れる「時間」に数を、
空間に7つの色をあて、さらに「木火土金水」の五行思想に基づいて星をあてています。

 

生まれた年の九星を「本命星」、
生まれた月の九星を「月命星」といい、
さらに日、時間にも九星があります。
これらを元にすれば、もって生まれた気質や体質、
その年の運勢や生涯の運命傾向までも読み解くことができるのです。

 

さらに、年、月、日、時間の吉方位や凶方位も導き出すことができますので、
「凶方位を避けて吉方位に出かける」などの方法で
自ら難を除け、幸運を引き寄せることができるのです。

 

 

このように、四柱推命と共通したベースを持つ占いは他にもいろいろあります!
ぜひ、広く浅くでもいろんな占術に触れてみると良いでしょう。
そのプロセスで、四柱推命の理解ももっともっと深まると思いますよ!