四柱推命の「四つの柱」って何のこと?

知っている占いは?

 

・・・と聞かれて、「四柱推命!」と答える方は多いでしょう。
でも、「じゃあ、具体的にどんな占術なの?」と聞かれると
言葉を失ってしまうという方も少なくないはず。

 

例えば、12星座占いや血液型占い、タロット占い、手相占いなど、
メジャーな占術は素人にも占いの内容がなんとなくわかりますよね。
私はみずがめ座だからこんな性格だ、とか。
O型だからおおざっぱなんですよ、みたいな。

 

一方、四柱推命は「占いの王様」と呼ばれるくらい知名度は高いのに、
その内容について理解している人は少ない。
「あなたは四柱推命で見るとどんな人なの?」
と聞かれて簡単にでも応えられる人は少ないのではないでしょうか。

 

これが四柱推命の特徴の一つと言えるでしょう。

 

そもそも、四柱推命とはどんな占いなのか?
ヒントはその占術名にあります。

 

「四柱」とは、

 

  • 生まれた年
  • 生まれた月
  • 生まれた日
  • 生まれた時間

 

の4つを意味しており、
この四柱を元に宿命を推しはかるのが「四柱推命」なのです!

 

生まれた時間までこだわるあたり、
九星気学よりも細かいですよね。

謎の漢字の組み合わせが持つ意味とは

四柱推命の基本となるのは、
生年月日をと出生時間を「8つの漢字」に置き換えたもの。
以下の十干十二支を使った「干支歴」と呼ばれる暦を用い、
それぞれに二文字の漢字を割り当てます。

 

結果的に、生年月日・出生時間が
以下のような8つの文字で表されることになるため
中国では「八字(パーツー)」と呼ぶこともあります。

 

 

★十干

 

甲(きのえ)
乙(きのと)
丙(ひのえ)
丁(ひのと)
戊(つちのえ)
己(つちのと)
庚(かのえ)
辛(かのと)
壬(みずのえ)
癸(みずのと)

 

★十二支

 











戌 

 

試しに、この十干十二支を組み合わせてみましょう。
全部で60通りありますよね?

 

「年」に当てはめて考えると、甲子の年から始まって
60通りで暦を一巡して最初の甲子に戻ってきます。
これで60年、いわゆる「還暦」ですね!
つまり、還暦とは「60通りの暦を経て、最初の干支に戻る年」。
暦の上でリスタートして新しい暦を始める年ということになります。

 

 

月や日についても基本的には同じで、
この60通りの干支を繰り返すことで時間が進んでいきます。

 

この十干十二支は、中国やアジアでは
年や月、日や時間を表すために使われる記号のようなもの。
四柱推命に限らず、アジアの占いでは
この十干十二支を元にしたものが多いので覚えておくと良いでしょう。

 

ちなみに、今日は干支暦で言うとどんな組み合わせの年、月、日なのか?
簡単に計算できるこんなサイトがありますので、ぜひご活用ください!

日本式と中国式。主な違いは?

ところで、四柱推命はどこで生まれた占術なのでしょうか?

 

正解は、中国。

 

統計に裏付けられた、非常に的中率の高い占術ということで、
「占いの王様」と呼ばれているんだそうですよ。

 

日本には江戸時代に伝わったと言われています。
儒教者の桜田虎門という方が、
『推命書』という書物で広めたと伝えられているんです。

 

どんな知識も積極的に取り入れて
日本流にアレンジするのが日本人の得意技!
四柱推命も例外ではなく、
本場中国と日本では少しずつ推命方法が違っているようです。

 

以下に簡単にその違いをまとめてみましたので参考にしてみてくださいね!

 

【中国伝統の四柱推命】

 

  • 正確に宿命を判断するために、出生時間は必須
  • 日干の強弱や五行のバランスなど全体を見て判断する
  • 吉凶判断ができる
  • 1日の起点は0時。
  • 子刻を「23時〜0時」(晩子刻)と「0時〜2時」(遅子刻)に分ける
  • 命式は変化する場合がある(干合したら、条件次第で化す)
  • 大運の歳運の区切りは10年ごと
  • 空亡(天中殺)はついた柱の意味を弱める
  • 通変星の劫財、傷官、偏官、偏印は凶星とは限らず大吉星ともなり得る
  • 通変星の食神、正財、正官、印綬は吉星とは限らず大凶星ともなり得る。
  • 十二運の長生、冠帯、建禄、帝旺は吉とは限らず凶のこともある
  • 十二運の死、墓、絶を凶としない。吉のこともある

 

 

【日本式の四柱推命】

 

  • 出生時間は必ずしも必要としない
  • 部分的な判断が多い(通変星、吉凶星、十二運など)
  • 吉凶判断ができない
  • 1日の起点は23時
  • 23時以降は翌日の干支とする
  • 命式は変化する場合がある(干合したら、必ず化す)
  • 大運の歳運の区切りが数種類ある
  • 空亡(天中殺)を大凶とする
  • 通変星の劫財、傷官、偏官、偏印は凶星とする
  • 通変星の食神、正財、正官、印綬は吉星とする
  • 十二運の長生、冠帯、建禄、帝旺を吉とする
  • 十二運の死、墓、絶を凶とする

 

 

このように、伝統的な四柱推命と日本でアレンジされたものとでは
かなり違っている部分があります。

 

今の段階では「なんのこっちゃ?」という感じかもしれませんが、
学び勧めていくうちに両者の違いが明確になってくるはず!

四柱推命は「バランス」を重視する占いです。

吉凶がハッキリわかる!運の良し悪しがよくわかる!

 

・・・ということで、このサイトでは
本場中国の伝統的な四柱推命をメインで紹介していきます。

 

勉強していくうちに「なるほど」と納得できる瞬間があるかと思いますが、
四柱推命の最大の特徴は、いわゆる「占い」にありがちな
単純な「タイプ分け」ではないということです。

 

確かに、「日干」や「格局」で分類したり
性格を診断したりはしますが、
8文字の並び方によって干が他の干に変わるなど、
全体のバランスを非常に重視する占いなのです。

 

十干の中でも相性があり、
特に結びつきの強い組み合わせが隣同士になっていて
なおかつ一定の条件を満たした場合は干が変わります。

 

 

鑑定でも、個人に欠けている性質を見極め、
それを補うにはどうすれば良いのか?を考えていきます。
そのベースにあるのは

 

「人は社会の中でいろんな人と関わり合いながら生かされている存在だ」

 

という謙虚な考え方。

 

1人で生きられない動物だからこそ、
どうすればうまく人とつながることができるのか、
どうすればそのつながりの中で自分を輝かせることができるのか
そこを突き詰めて考えていくことが大事なわけで。

 

四柱推命は非常に建設的で社会性の強い占いと言えるでしょう。

 

人間の悩みのほとんどは人間関係に関することだ、とも言われますし、
どうすれば人とうまくやっていけるのか?
社会の一員として、自分に何ができるのかを考えることは
自分自身の心の健康を維持する上でも大切なこと。

 

四柱推命は、きっとその答えを導き出す手助けとなるでしょう。

 

最後に、四柱推命の特徴をまとめてみると・・・

 

  • 生まれた年、月、日、時間の「四柱」で宿命を見る
  • 十干×十二支の組み合わせで作った個人のカルテ(命式)が必要
  • 中国生まれの占いで、日本に入ってからちょっとアレンジされている
  • 十干、十二支の相性やバランスを重視する占いである